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今回は世界的にもトレンドになっている「ビオ・ロジック」についてご紹介します。
ボルドー格付けの61シャトーの中でも第一級のポイヤック村「シャトー・ラトゥール」がエコセールのビオロジックの認証を得たという話は記憶に新しいですが、他のシャトーでもビオ・ロジック、ビオ・ディナミと、後世に残る畑、ワイン造りをしたいと、ボルドーだけでんく世界中の生産者が奮闘しています。
エコセール
エコセールとは殺虫剤、除草剤、化学肥料を使わない有機農法で、認証はとても厳しく道のりが険しい栽培方法です。
五大シャトーのラトゥールは2016年から、92haのブドウ畑全体をオーガニックで栽培しています。
2015、2016年ヴィンテージは総亜硫酸量もリットル当たり60から70ミリグラムと、世界各国に輸出されるボルドーワインの中ではかなり少量でした。
ボルドーの格付けシャトーの中で、機転換の先駆となったポイヤック村第5級シャトー・ポンテ・カネ。
2010年エコセール認証と畑全体のビオディナミの認証をビオディヴァンから得ました。
近年はボルドーでも有機農法の認証を得るシャトーが増えています。
マルゴー村第三級パルメ デメター(ビオディナミ)とエコセール(ビオロジック)
マルゴー村第二級デュフォール・ヴィヴァン 2016年ヴィンテージからデメターの認証を取得
マルゴー村第三級シャトー・フェリエール 2015年ヴィンテージからエコセールの認証を取得
オー・メドック第三級ラ・ラギューヌ 2016ヴィンテージからビオロジック認証を取得
マルゴー村第一級のシャトー・マルゴーのポール・ポンタリエ支配人がこのように述べています。
ビオロジックに転換しても、ワインの味わいが変わったわけではない。
長い歴史の中で、これまでもおいしいワインはできているが、化学薬品が人体に与える影響はよくわからない。
将来のことを考えてビオロジックに変えた。
ボルドーではスクリューキャップの可能性やコンクリートタンクでの熟成、化学薬品の人体への影響等を考える生産者が増えています。
今後もボルドーの動向には目が離せません!