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自然派ワインってずーっと人気がありますよね。
食材全般でも、私たちが扱っているワインでも、少しでも添加物の少ないものを取り入れるというトレンドが当たり前になってきました。
農薬や化学肥料を使わないことでブドウ本来の力を引き出したり、自然と共存してブドウを栽培したりすることは、これからの自然環境にとって重要なことですし、取り組んでいる生産者も増えてきたと感じます。
さて、健康志向が高まる中、日本でもベジタリアンやヴィーガン、グルテンフリーなど、欧米では当たり前の言葉が少しずつ身近に感じられるようになりました。
今回新しく輸入したワインは、ヴィーガンの人でも楽しめる「ヴィーガンワイン」です。
ベジタリアンとヴィーガンの違い
このワイン「ヴェンドラーメ」を語る上で重要なキーワードになる「ベジタリアン」そして「ヴィーガン」。
海外のお客様の対応にも非常に役立ちますので、この言葉についてまず簡単にご説明します。
ベジタリアンになる理由は、宗教、環境問題、動物保護・愛護、健康のためなど人によってさまざま。
最近では35歳以下の若年層のベジタリアンが増えています。
ポール・マッカートニーが提唱した「ミートフリー・マンデー」キャンペーンや、トップブランドが動物愛護のため「エコファー」を積極的に採用しセレブに愛されていることなどが影響していると言われています。
日本でも、特に動物愛護や健康の観点からベジタリアンや動物性食品を避ける方が増えているように感じます。
ベジタリアンと一口に言っても、その種類は多種多様。
簡単にはカテゴリー化できませんが、ベジタリアンとヴィーガンの違いについてご説明します。
・(広義の)ベジタリアン=「菜食主義」
肉や魚などの動物性食品を食べずに、野菜や豆類、芋類などの植物性食品を中心とした食生活を送ること。
ただし、動物性食品ではありますが、卵や乳製品、はちみつなどは食べる場合が多いです。
・ヴィーガン=「完全菜食主義」
卵、乳製品、はちみつを含めて動物性食品は一切摂取しません。
革製品、毛皮など、衣食住全てにおいて動物性のものを避けます。
魚・肉の出汁、動物性ゼラチンもNG。
ドレッシングなど調理に使用しているオイルの詳細を問う人も多いでしょう。
日本ではベジタリアンがあまり浸透していないため、特に心配なのだと思います。
海外の方ですとグルテンフリーのお客様も多いですし、食べられるものが限られている方もいるでしょう。
いずれにしても細かくコミュニケーションをとることが大事です。
一部ですがベジタリアンの種類を他にもご紹介します。
・フルータリアン(果実食主義者)=ヴィーガンの一種で、フルーツやナッツなど、植物を殺さずに入手できる食品のみを食べます。
・ラクト・ベジタリアン=植物性食品、乳製品OK、卵はNG。
・ラクト・オボ・ベジタリアン=植物性食品、乳製品、卵OK。
・ペスコ・ベジタリアン=植物性食品、卵、乳製品、魚OK
海外では飲食店でもベジタリアン、ヴィーガンに対する表記を行うことが当たり前になっているようです。
日本各地も観光客が増えますので積極的にこういった表記をしていきたいですね!
VEGANOK(ヴィーガン・オーケー)
さて、ワインはそもそも動物性の素材を使っていないのでは?という疑問を持つ方もいらっしゃるかもしれません。
実はワインの醸造工程の1つ、ワインをクリアにさせる清澄「コラージュ」では、卵の白身(残った黄身を使ってお菓子カヌレが生まれたことは有名ですね!)やゼラチン、魚の成分などを使用するのが一般的です。
コラージュにおいて動物性の材料を一切使用せずに造ったワインが「ヴィーガンワイン」となります。
今回輸入したワインは、『VEGANOK』というイタリアの認証を取得しています。
VEGANOK公式サイト
VEGANOKは、イタリアで設立されたヴィーガン製品のための基準です。
生活と環境に敬意を表した文化を広げるため、そしてヴィーガンとベジタリアンのために、価値こそが共通の財産という理念のもとで設立されました。
スタッフは全員ヴィーガンで、あらゆる局面で深い知識を持ち、今や世界中で1000を超える企業と1万を超える製品が認証を受けています。
ヴィーガンワイン「ヴェンドラーメ」
このワイン産地は、白ワインの聖地で名高い、北イタリアの「フリウリ・ヴェネツィア・ジュリア」!!
ワイナリーがあるVilla Manin(ヴィッラ・マニン)は、ヴェネツィア共和国最後のドージェ(総督)が代々受け継いできた土地で、夏の間に過ごす別荘として利用されていました。
ヴェンドラーメ家がブドウ栽培を担い、ヴェネツィア共和国がイタリア王国の領地となった後はヴェンドラーメ家の所有となり、現在4世代目となります。
おもに地元のみでワインを販売していましたが、現当主ジーノとシモーネ兄弟が自分達のブランドを作り世界に発信しはじめました。
品種ごとの個性とテロワールを最大限に生かした彼らのワインは瞬く間に定評を受け、ピノ・グリージョ2016はJames Sucklingで90点を獲得している実力派ワイナリーです。
残暑を乗り切るオススメ爽やかワインとして取り入れてみてはいかがでしょうか?
「ヴェンドラーメ」ライナップをご紹介!
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フリウラーノ ヴェンドラーメ
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ピノ・グリージョ ヴェンドラーメ
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シャルドネ ヴェンドラーメ
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ソーヴィニョン ヴェンドラーメ
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