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スペインで最も格の高い原産地呼称地域であるリオハは、テンプラニーリョを主体に、ボルドーのノウハウが反映された樽熟成で複雑味を出したフルボディ赤ワインが有名です。
しかし、今回ご紹介するのは、一風変わったユニークな造り手。
珍しいブドウ品種にフォーカスして生まれた2つのワインです!!
ボデガス・デル・メディエーヴォ
生産者のボデガス・デル・メディエーヴォは、4人の栽培家と2人の醸造家によって、2002年にリオハに設立された若いワイナリーです。
ボデガの所在地アルデア・ヌエヴァ・デ・エブロはリオハ・バハに属し、他のリオハ地区よりも地中海の影響を強く受ける気温の高い地区です。
お互いのノウハウを持ち寄り、高いレベルのワインを造ろうとするこのボデガの看板商品となるのが、テンプラニーリョの突然変異種、テンプラニーリョ・ブランコと、グラシアーノのワインです。
テンプラニーリョ・ブランコ
1998年に、黒ブドウのテンプラニーリョの突然変異種として見つかった新しいブドウです。
ムリーリョ・デ・リオ・レサという地域のブドウ畑で、古木のテンプラニーリョの木の1本の枝にだけ、2房の白ブドウがなっているのが発見されました。
現在では植樹する生産者も徐々に増え、2007年にリオハのDOCに認可されましたが、単一品種でワインにしているのはわずか2、3生産者しか存在しません。
グラシアーノ
フランスではモラステル(モナストレルとは別物です!)、ポルトガルではティンタ・メヌーダと呼ばれる黒ブドウ。
長期熟成に耐える力が高いため、レセルバやグラン・レセルバを造るのに最適なブドウとされています。
栽培が難しいため生産量は少なく、テンプラニーリョとブレンドされることが多い品種です。
ちなみに・・・ラベルに描かれているものはなにかわかりますか?
私は切ったじゃがいもだと思っていました(笑)が、実は岩なんです!
ボデガの近くに金が採れる山があり、その岩をイメージしたそうです。だから切り口が金色。
お客様とのトークで使えそうですね!
原料確保が難しくまだまだ生産量が少ないこの希少なワイン、なくなってしまう前にぜひお試しください!