この記事を読むのに必要な時間は約 5 分です。
今回はシャンパーニュグラスについてのご紹介です。
シャンパーニュグラスは大きく分けて2種類あります。
フルートグラス
よく見かけるのは「フルートグラス」と呼ばれる細長いタイプ。泡立ちが立ち上がるのが
美しく見え最も普及しているグラスとなります。あまり香りが強くないスパークリングやシャンパンに使われることが多いです。
最近は大きめのグラスを使うことも多くなっています。
クープグラス
もう一つは「クープグラス(ソーサー型)」と呼ばれる幅広いタイプのグラスです。
結婚式などのお祝い事でよく見られるシャンパンタワーでよく使われるグラスです。
あまり飲食店様では見かけない形ですがこのクープグラスは何の為にあるのか?
また、そもそもどのような用途で作られたのか?
「クープグラス」の歴史は古く様々な伝説が残されています。
・社交界においてゲップが出にくくなる説
・社交界で鼻毛を隠すため説
・固いお菓子をシャンパンに漬け込み柔らかくしたかった説
・首のしわを見えなくする説
などなど…様々な説が流れていますが当時のフランスは貴族文化!
どれもこれもありそうな話ですよね。
しかし私は以下の話が有力ではないかと勝手に思い込んでいます。
それは・・・
“マリー・アントワネット乳房説”
あのマリー・アントワネットなら自分の乳房で作らせていてもおかしくないですもんね。
あのファッションモデルで有名な「ケイト・モス」も40歳の誕生日記念に自信の乳房でクープグラスを制作したことで話題にもなりました!
他にもシャネルのデザイナー、カール・ラガーフェルドがドン・ペリニヨンとコラボレーションして、スーパーモデル、クラウディア・シファーのバストからかたどりしたグラスなどが発売されたりと何かと話題になっていたりします。
なんだかロマンティックな話ですよね。
しかしクープグラスはフルートグラスに比べて、泡や香りがすぐ飛んでしまい温度も上がりやすいというデメリットがあります。
しかし、グラスに少し顔を近づけるだけで飛び散る泡がふんわりと香りを漂わせ、華やかな香りをグラスにまとわせてくれるというメリットもあります。
プレステージやブラン・ド・ノワールといったシャンパーニュにおいては若干、温度帯を上げて頂くと香りが華やかになるシャンパーニュもあるのでそういったシャンパーニュには向いているかもしれません。
最近では香りが良くとれるという理由からブルゴーニュタイプのグラスで入れる店舗様も増えているようです。
しかし、“0.1リットルのシャンパーニュのグラスから放出される泡の数は1,100万個弱”
とジェラール・リジェ・ベレール著『シャンパン 泡の科学』にある記載されているほど、
泡立ちが命のシャンパーニュ。
是非、用途に分けて使い分けてみてくださいね。
![]() |
シャンパーニュ フルート ソムリエ ロナ
|
![]() |
シャンパーニュ フルート ソムリエ グラン・クリュ ロナ
|
![]() |
ル・ヴァン・プロフェッショナル・ヴィンテージ・シャンパーニュ(150cc)
|