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今回はのテーマは佐賀県!
佐賀と言えば美味しい水から造られる日本酒、雄大な自然で放牧された佐賀牛に肥前さくらポーク、玄界灘が生むムツゴロウなどが有名ですが、今回は特に有名な【呼子のイカ】とマリアージュについて紐解きたいと思います!
呼子のイカ
呼子のイカは踊り食いやイカシュウマイなどが有名ですよね。
佐賀県の北に位置する玄界灘は対馬海流が流れているため、暖海性のイカが獲れ、その種類はケンサキイカ、ヤリイカ、アオリイカ、コウイカなど様々。
なかでもケンサキイカは日本有数の産地として多く漁獲されていて、唐津市呼子町では「イカの活造り」が生まれた町として全国的に有名です。
ワインと合わせた時の生臭さ、どうやって解決する?
イカや生魚とワインを飲んで生臭さを感じた事はありませんか?
実は、イカや魚の生臭さが発生する原因はワインの中に含まれる鉄イオンだという研究結果があります。
魚介類にはDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)と呼ばれる脂肪酸が存在しており、酸化すると過酸化脂質へ変化していきます。
魚介の過酸化脂質と「鉄イオン」が反応すると生臭み成分=ヘプタジエナールが瞬時に発生します。
過酸化脂質が含まれる魚介類を食べた後、「鉄イオン」が存在するワインを口に入れると生臭みが発生して、それが鼻へ到達して「生臭い」と感じるわけです。
じゃあ鉄イオンが入ってないワインをお客様に提案しよう!
とは言っても鉄イオンが入ってる?入ってないなんてワインを見ただけじゃわかりません。
実は、国際ブドウ品種にも認定された日本の固有品種・甲州は鉄イオンが少ないことが判明しています。
一説によると日本は棚作りで地面から離れているからではないか?なんて言われたりしているそうです。
また、ロワール地方でよく見られる「シュール・リー」などの澱と寝かせて作るタイプは、液体中の鉄イオンが酵母の中で絡まり澱のように落下することが研究でわかりました。
シャンパーニュを含めた、瓶内二次発酵後の長い瓶内熟成をさせたスパークリングワインもそれにあたります。
是非、最高のマリアージュ!を提案してみてくださいね!
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リクオ・ロス・ブリュット ボデガス・エスクデロ
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ミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌ・シュール・リー ドメーヌ・ド・ラ・ヴァンソニエール
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フュ・ド・シェーヌ ポール・ダンジャン・エ・フィス 2010年
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