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今回は美味しいシェーブルチーズをご紹介したいと思います!
サント・モール・ド・トゥーレーヌとは?
こちらのチーズは通年を通して入手出来ますが、旬は春~夏にかけて。
早春に出産を終えた母山羊たちが、みずみずしい青草やハーブを食べて美味しいミルクを出してくれる季節。
したがってチーズも風味豊かに仕上がるのです。
まさに今からが美味しいチーズ。
小さな丸太の様な形をしたサント・モール。
表面には木炭粉がまぶされ、その上からうっすらと白かびが覆い、グレーががった色をしています。
良く見ると、このチーズの中心には1本の棒が通っています。
これはライ麦の藁。
崩れやすいチーズを補強するためと通気をよくするために差し込まれたものです。
チーズをカットすると、内層は真っ白でしっとりとしています。
この藁を生産するのはハンディキャップのある人たちです。
収穫された藁は殺菌乾燥させ、マイクロウェーブを通します。
この藁には生産者番号が刻印されてます。
また、サントモールの歴史は古く、遡ること8世紀。
フランスに攻め込んできたイスラム軍(サラセン人)が、このロワール地方でのトゥール・ポワティエの戦いに敗れて撤退。
その時食料として持ち込んでいた山羊が取り残されたのが始まりと言われています。
サントモール・ド・トゥーレーヌの町は、北はトゥール、南はポワティエに挟まれており、まさにトゥール・ポワティエの戦いが起こった地域に位置しています。
遥か昔にこの場所で大きな戦いがあり、それを機にこの地方でシェーヴル作りが行われるようになったと言われています。
サント・モール・ド・トゥーレーヌを食べてみよう!
味は酸味があるので、サラダにのせたりキレのある爽やかな白ワインがおすすめのチーズです。
なお、食べる時にはこの藁を抜いてからカットしていただきます。
また、まぶしてある木炭粉には、酸味を和らげたり水分調整の働きがあると言われています。
一番端の部分は捨てずに、カットした部分に戻し保存するのが良いです。
またシェーブルチーズは水分を徐々に抜いていかないと異臭を放つため、乾燥させながら保管していくのがベストです。
匂い移りを防ぐため、タッパーに入れふんわりとラップをかけておきます。
数日経つと内側に水滴が溜まってきますので、新しいラップに交換します。
そして徐々に乾燥させていきましょう。
カットしたらなるべく早く、提供するようにしましょう。
オススメマリアージュをご紹介!
では、春らしいチーズとのマリアージュをご紹介いたします。
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リクオ・ロス・ロサード・ブリュット・ナチュレ ボデガス・エスクデロ
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プイィ・フュメ ドメーヌ・ランボー 2018年
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サンセール・ルージュ ドメーヌ・ランボー 2014年
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