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あまりワインが出ない・・・とお困りの店舗様や、ワインをどう提供すればいいかわからない店舗様、必見です!
ワインがあまり注文されない理由はグラスにあるかも知れません。
今回はワイングラスの種類についてご紹介します。
グラスのラインナップを揃えるだけで、お客様からの印象が変わりますよ!
グラスによって味わいが変わる?
ワインに限らず全ての飲み物に言えることですが、グラスによって味わいが変わります。
品種や生産国、醸造方法により生み出されるワインの千差万別の味わい。
そして、その味わいに適したグラスも様々です。
なんと、品種ごとにグラスを作っているメーカーもあります!
では、何故使うグラスによって味わいの違いが生まれるのでしょうか。
さまざまな要因がありますが、今回はその中から3つご紹介します!
人間の舌は場所によって感じる味覚が違います。
一般的には舌の先で甘味を感じて、奥のほうで苦味、両サイドで酸味を感じると言われています。
グラスの形により飲み物が入ってくる方向やスピードが変わるため、ワインが舌と各部位にあたる時間の長さと量も変わってきます。
これにより感じる味わいも変わります。
また、グラスによって香りの立ち方、つまり鼻が香りをキャッチする量、スピードが変わります。
これによっても感じる味わいが変わります。
風邪をひいて鼻が詰まっているとき、同じ料理や飲み物でも感じる味わいは変わりますよね。
嗅覚は意外と味わいの感じ方に影響を与えています。
更に、グラスの厚さでも味わいが変わります。
唇の触れる部分が薄いほうが、温度や風味、繊細さをダイレクトに感じることができます。
グラスが高級になると素材が薄くなる傾向があります。
(割れやすくなるので、取り扱いは丁寧に!)
色々とお話ししましたが、ワインとグラスの関係は決して難しいことではありません。
品種ごとに合うグラスを覚えれば大丈夫です。
グラスの種類
代表的なグラスのタイプを3種類ご紹介します!
●フルートグラス
シャンパーニュやスパークリングで使われます。
泡立ちが見えやすいので華やかですよね!
飲み口が小さいので顔を上げて飲むことになります。
ワインが直線的に舌先から入るので(酸味を感じる)舌の両側にあまり触れません。
酸味を感じすぎず、すっきりと飲むことができます。
●ブルゴーニュグラス
大きく膨らみがあるので香りが立ちやすく、長く留まるので複雑なアロマを堪能できます。
また、フルートグラスと同じく顔を上げて飲むので酸味を強く感じない作りになっています。
特に、ブルゴーニュの赤ワインで用いられるピノ・ノワールは酸が感じられるので、酸の奥にある複雑な味わいをより楽しむことができます。
●ボルドーグラス
卵形で縦長の形状をしていて、チューリップ型ともいわれるグラスです。
香りは立ちやすいですが、ブルゴーニュグラスほどではありません。
また、ワインが広い幅で口に流れ込むので、酸味を感じる舌の横の部分にもしっかりとワインが触れることによりタンニンの渋味がまろやかに感じられ、味わいをバランス良く楽しめます。
リーズナブルなワインでも、ワインに合ったグラスで飲むと味わいが全く違って感じられます。
グラスの種類を増やして、お客様にワインをよりおいしく楽しんでもらいまししょう!