シャンパンの謎の暗号・・・「NM」「RM」!?

シャンパンの謎の暗号・・・「NM」「RM」!?

シャンパンの謎の暗号・・・「NM」「RM」!?

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シャンパンのラベルに貼ってある「NM」「RM」の表記の意味はご存じでしょうか?

最近、シャンパン通の間では「RM」が流行っているそうですが、何かの暗号なの?とさっぱりわからない方も多いと思います。
この2つの言葉はシャンパーニュを語るのにとても欠かせない大事な用語ですので、ご紹介します!





ネゴシアン マニピュラン(NM)

ブドウの一部、もしくは全量をブドウ栽培農家から購入して製造するメゾンのこと。
ラベルのどこかに小さくNMと書かれています。
有名な「モエ」「マム」「ドンペリ」「クリュッグ」などの大手メゾンのほとんどがNMです。

レコルタン マニピュラン(RM)

ブドウ栽培から醸造まで自社で一貫して行う栽培醸造家のこと。

少量生産だからこそ出来る丁寧な畑の管理と醸造でテロワールを表現します。
非常に個性豊かで、愛好家がこぞって探し求めるため、年々入手困難になっています。
まさに、通好みのシャンパーニュ。

RMとNMの違い

シャンパーニュは複数年のワインをブレンドし作られることが多いため、年代ごとにワインをストックしておかなければなりません。
出荷までの時間が長いため貯蔵や設備に大幅なコストがかかります。
そのため大手メゾンは農家からブドウを買い付けしているのですが、農家はすでに貯蔵できる場所や設備があるため、自ら愛情を持って育てたブドウでシャンパンを造りだすことができるのです。

RMは小規模生産のため、希少性はあるのですがあまり知られていません。
大手NMのような大規模な資本をもたないため、世界に向けてのPRが難しいということもあります。

NMのいいところは、たくさんの葡萄栽培農家に自社ブランドの味に沿うような葡萄を育ててもらい、そのメゾンのいつも変わらない安定した味わいを造りだせることです。
RMのいいところは、その土地の個性や伝統を存分に生かし、村や畑の特徴を感じられるこだわりのシャンパーニュを造り出せることです。

どちらにも良さがあり、それぞれの楽しみ方があるのです。

取り扱いRM「ポール・ダンジャン・エ・フィス」

弊社が輸入するRMのシャンパンのメゾンをご紹介します。

「ポール・ダンジャン・エ・フィス」(コート・デ・バール村)

元々は有名メゾンの「ボランジェ」や「モエ」になどにブドウを卸していた栽培農家でした。
先代よりシャンパーニュ造り開始し、瞬く間に有名になりました。
しかも、RMでありながら、NMが多く納入されている英国王室に納入されている確かな品質。


現在の当主は「ジャン・バティスト」氏です。(写真左)
毎年来日してますので、セミナーやイベントでお会いできるかもしれませんね!
ちなみに、彼の名前がつけられたブラン・ド・ノワール(ピノ・ノワール100%)の「キュヴェ・ジャン・バティスト」というシャンパンもオススメです!

是非、ワイン上級者やご常連様にRMのシャンパーニュをご提案してみてはいかがでしょうか?
NMとのさまざまな違いをたのしみ、お客様にもお話ししてみてください!

↓「ポール・ダンジャン・エ・フィス」の詳細、取り扱いリストはコチラ!

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