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今回のテーマは「鹿児島県」!
カツオや黒豚、さつま揚げなどたくさんの名産品がありますが、今回はこれから旬を迎える「サツマイモ」とワインのマリアージュをご紹介します!
サツマイモ×ワイン
サツマイモ×ワイン・・・一見どうなの?という組み合わせですが、実は栄養素の面でも味覚の面でも非常に相性がいいんです!
サツマイモに含まれるアミノ酸の一種「グルタミン酸」は和食の出汁に含まれるうまみ成分の一種です。
ワインの旨味成分と言えば、代表的なのは澱と寝かせた「シュール・リー」製法で造られるワイン。
ロワールのミュスカデや日本の甲州などと合わせてみましょう!
また、紫芋ですと紫色に含まれている「ポリフェノール」。
これは皆さんご存知のように赤ワインにも含まれています。
同じポリフェノールを含むワインとサツマイモですが、その相性を決めるポイントは「酸味」と「糖分」です。
酸味が強いワインとサツマイモを合わせるとタンニンの特徴が引き出され、サツマイモの苦味をより強く感じるようになります。
ここで「糖分」が登場します。
サツマイモに含まれる甘味がワインの酸味や苦みをうまく調和してくれるのです。
このように、サツマイモの味わいで合わせるワインも変わってきます。
また、サツマイモとワインは両方とも抗酸化作用が強く、動脈硬化やガンの予防にもいいと報告されています。
また疲労回復にもいいとされているので、夏の酷暑に疲れた身体に嬉しい食材です!
サツマイモ料理とのマリアージュ
業態ごとのサツマイモ料理とワインのマリアージュをご紹介します!
和食業態ですと「甘露煮」。
旨味、酸味、甘みとバランスが取れる「ロワールのミュスカデ」と合わせて。
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ミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌ・シュール・リー ドメーヌ・ド・ラ・ヴァンソニエール
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フレンチですと「サツマイモのポタージュ」。
完熟したぶどうはアミノ酸を多く含みます。
なので遅摘みで造られる白ワインやシャルドネ、ピノ・グリを使った白ワイン。
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ぎんの雫 グット・ダルジャン シャルドネ ヴィニャ・マーティ
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イタリアンですと「サツマイモニョッキ」
トマトベースで仕上げたら、ライトな南イタリアの赤ワイン、ネロ・ダヴォラやプリミティーヴォを使ったもの。
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プレシーソ・ネロ・ダヴォラ ワイン・ピープル
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スペイン料理ですと「スペイン風オムレツ」や「サツマイモのトルティージャ・デ・パタタス」。
旨味と苦みを兼ね揃えたガルナッチャ・ブランカ。
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ボティホ・ブランコ ロング・ワインズ
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是非旬の食材とワインのマリアージュの御提案をしてみてはいかがでしょうか?