【生産者通信】ニュージーランドワインの新星「ミスティ・コーヴ」

【生産者通信】ニュージーランドワインの新星「ミスティ・コーヴ」

【生産者通信】ニュージーランドワインの新星「ミスティ・コーヴ」

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今回のお便りはミスティ・コーヴの代表アンドリュー。
設立から瞬く間にワイナリーを成長させた、元クリケット選手です。
常に明るくポジティブな性格の彼が、新型コロナウィルスによって影響を受けた
ニュージーランドのワイナリーが抱える問題について真剣に語ってくれました。




アンドリューより日本のファンの皆様へ

日本の皆さん、お元気ですか?
新型コロナウィルスの影響は未だ大きく、
私の楽しみの一つ、毎年2月開催のMarlborough Wine & Food Festivalは、昨年に続き中止!
残念過ぎます… :'(

ブドウ栽培に不可欠な「季節労働者」

しかし、いまNZの生産者はそれと比べものにならない大問題に直面しています。

それはブドウ栽培に不可欠な「季節労働者」の事です。
ブドウ栽培には、剪定や収穫のように大人数で集中して行う作業があります。
熟練を要する仕事ですが1年に5カ月しか需要がないため、KIWI達は(NZ在住の人々を指す)季節労働をしたがりません。
なにせ家賃やローンもあり…フルタイムの仕事が必要なのです。

ならば頼みの綱は海外勢。バヌアツやトンガ、サモア、タイから例年多くの経験者が来てくれます。
それが、ロックダウン以来入国が難しいため、働き手が十分確保できないのです。

今年はまだ良いです。
NZから出国できず残留していた人が多かったので。

本当に可哀そうな事ですが、彼らは2年近く家族に会えていません。
NZにいた間に生まれた自分の子供がもう2歳になる、と話してくれた人もいました。
もし出国可能になれば、彼らはすぐ家族の元へ帰るでしょう。

今後、仮にパンデミックが終わったとしても、季節労働者に毎年来てもらえる仕組みを作り、
繋がりをもっと大切にしていく必要があると真剣に考えています。

例えばバヌアツの若者が3か月ブドウ畑で働き、帰国後3か月間自宅の建設に取り組む。
これを3回も繰り返せば家が完成するでしょう。
毎年ブドウ畑へ来るうちに彼はベテランになり、世界中どこへでも働きに行ける。
そんな風に先も見据えつつ、お互いがハッピーな関係を造っていければと思います。

ミスティ・コーヴのラインナップはこちら

NZ名物といえばソーヴィニョン・ブラン。
世界中で人気の美味しさは、NZと周辺諸国の人々が結集して造った、チームプレーの成果だったわけですね。

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