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今回は、ボルドー・ポムロールの最高峰シャトー・クリネと、
ハンガリーが誇る歴史的な造り手、シャトー・パジョスの当主を務める
ロナン・ラボルド氏からのお手紙です。
彼はボルドーとハンガリーを往来。イベントにも積極的です。
ロナン・ラボルドより日本の皆さまへ
Bonjour!日本のお客様へ。
今日はハンガリーワインについてもっと知ってもらいたくて手紙を書きました。
私はフランス人ですが、父と共に親子二代で名品トカイワイン造りに情熱を注いでいます。
このトカイとは、17世紀に誕生した世界初の貴腐ワインです。
ヨーロッパで17~18世紀の間、王宮に欠かせないワインとなり、
ルイ14世が「Vinum Regum,Rex Vinorum(王のワイン、ワインの王)」と絶賛しました。
近年の辛口ワインブームで少し影が薄かったものの、
2002年にはその歴史を称え、ユネスコ世界遺産に認定。
昨年12月10日には、世界中にトカイワインを知ってもらうためのイベント、
ASZU DAY(アスー・デイ)が開かれました。
シャトー・パジョスもこのイベントに参加しましたが、SNSでけっこう盛り上がったようです!
ところで、ハンガリーには、自分たちがモンゴル民族の血を引いている、と考えている人がたくさんいます。
名前もモンゴルと同様にファミリーネーム(姓)が先にきます。
日本も同じですね。
それが理由かは分かりませんが、アスー・デイのイベントでは、
アジア料理とハンガリーワインのペアリングが大人気でした。
ほんのり甘い軽めのデザートワインとスパイシーな味付けの料理。
熟成した貴腐ワインに豚の角煮のような濃厚な料理。
フランス料理と異なり甘い味付けも豊富なアジア料理と
ハンガリーワインはとても相性が良いと思います。
ぜひお試しください!
オススメワイン
土着品種を使った遅摘みデザートワイン。ハンガリーワインの入門にぴったりです。
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ハーシュレヴェリ・ヴァンダンジュ・タルディーヴ シャトー・パジョス
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