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世界中でわずか400名ほど!
世界最高峰のワイン資格マスター・オブ・ワインの称号を得たフェルナンド・モラ氏に
オンラインでインタビューを行いました!
インタビュー全文
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質問:いつ、マスターオブワインに認定されましたか?
モラ氏:2017年の9月です。
質問:試験はいかがでしたか?
モラ氏:試験を通過するのに3年かかりました。
英語(スペイン人なので)をはじめ様々な困難がありましたが、
一番難しかったのは、ワイン産業で最も重要なことは何?という問題。
伝統か、革新か?どういうアプローチで述べていくか、です。
そして12種の赤ワインのテイスティングも大変でした。
質問:モラさんはエンジニアからワイン生産者へ転身というユニークな経歴ですが、どんなきっかけで?
モラ氏:たしか2008年に、妻とあるワイナリーを訪れた時ですね。人生ががらりと変わりました。
最初のワインは妻と自宅で作りました。アパートの中でブドウを破砕し、小さな樽で発酵・熟成。
バスタブに氷を入れ温度管理をして発酵させたことをよく覚えています。
質問:なぜ、ガルナッチャを育てようと思ったのですか?
モラ氏:ヴァル・デ・ハロンは過酷な場所です。
暑く、降水量は年間僅か500ミリ(乾燥限界)。
ガルナッチャはその気候に適応できます。
暑い時期、ガルナッチャは呼吸を止めます。
そして光合成によりブドウの実にすべての栄養をため込みます。
外気温が下がり始めると、また呼吸を始めます。
ほかのブドウ品種ではこのような現象は起きません。
だからガルナッチャなのです。
また、ガルナッチャは、ピノノワールのように、テロワールを映し出すポテンシャルをもっています。
おそらく南ヨーロッパでは最高の品種です。
質問:これからどんなワインを作っていきたいですか?フェルナンドさんの将来の夢は?
モラ氏:私の夢は、世界一のガルナッチャを造ることです。
場所は、もちろんアラゴン!今自分が居る場所です。
他のブドウを作るつもりはあるかって?
答えは‘NO’。
私の人生はガルナッチャに捧げます。
15年後、20年後にアラゴンのヴァル・デ・ハロンを世界で一番のガルナッチャ産地にする。
それが私の夢です。